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【niokiが動き出す今】nioki店主・おすず インタビュー vol.02

おすずさんの「自分らしくありたい」という覚悟から生まれたアパレルブランド nioki(ニウーキ)。

vol.01の【niokiの原点】では、会社員時代からの迷いや子育てとの葛藤を乗り越え、ブランド立ち上げに至るまでの物語を深掘りしました。

続く本編では、niokiが現在どのように動き、その服がどのように生まれ、お客さまの日常に根付いているのかを探ります。
服作りのこだわりから、チーム運営、そして益子での活動まで、「今のnioki」を支える軸と情熱をご紹介します。


服作りの上で最もこだわっていることは何ですか?

最もこだわっていることは、「顔写りが良いか」、そして「着た時に体型をすっきり見せてくれるか」の二点です。

顔周りを明るくする、という部分は、【niokiの原点】でお話した「色からパワーをもらえる」「元気になる」という経験につながっています。niokiでは、たくさんの色や素材を組み合わせることが多いんですよ。

代表的なカンタキルトワンピース一つでも、カンタキルト、ブロックプリント、パイピング、タッセルを合わせます。この中で、パイピング一つだけでも印象がガラッと変わってくるので、「全体の雰囲気をまとめるのか、あえてコントラストを効かせ、個性的に見せるのか」といったバランスは、本当に細部まで考え抜いていますね。

もう一つは、パターン(型紙)を作る時のこだわりです。
私自身、小さい頃から服のサイズで悩んだコンプレックスがあるからこそ、「どうやったら今の自分の体型をすっきり見せられるか」というのを強く意識しています。

どこかにボリュームを持たせる、フリルでカバーするなど、着用した時にいかにすっきり見えるかという視点を入れています。実際にお客様から「すっきり見える」というお声をたくさんいただくので、このこだわりが共感につながっているのは嬉しいですね。

そして、niokiが掲げる「ただ消費されるのではなく、次世代につないでいく」というコンセプトの象徴が、ヴィンテージのカンタキルトです。

インドでは、古い布を何枚も重ねて手縫いで新しい形に生まれ変わらせる文化があります。娘さんが結婚する際の嫁入り道具や、赤ちゃんのおくるみに使われたり、代々受け継がれているストーリーに、私は強く惹かれました。

もちろん、最初は「可愛い!」という気持ちで選んでいただいて構いません。
そこから、その背景やストーリーを知ることで、もっと愛着が深まっていく。そんな流れを伝えていけたらと思っています。


現在はお一人で運営されていますか?

基本的には一人なのですが、今年(2025年)に入って「自分一人でやる限界」を感じたこと、そして「周りの人と一緒にやることでお店としても成長していける」という可能性を感じ、チームメンバーを探すことを意識し始めました。

検品や発送、ポップアップ時の写真撮影や接客など、それぞれの強みを生かしてもらえる形で協力をお願いしています。

働き方に悩んでいた私だからこそ、メンバーそれぞれが自分らしさを出せるようなチームにしたい、という思いが強いです。

私一人でやるのも良いですが、個性や強みを持ったメンバーと一緒にやれるのは、やっぱり楽しいですし、新しい可能性が広がるんです。私は常にチャレンジしていきたいからこそ、チームを作っていきたいと思っています。

チャレンジは大変ですし、時には怖くて泣くこともあるのですが、達成した時の喜びの方が大きい。

現状維持ではなく、チャレンジして新しい景色を見たいという思いで、挑戦を選び続けています。
新しい経験や感情は、自分自身を豊かにし、人生を楽しくしてくれると思っています。


益子での実店舗について教えてください。

今の実店舗は、空き家バンクで見つけた、もともと陶芸家さんが使っていた「陶房」だった場所です。

益子町の中心部からは少し離れていて、知る人ぞ知るお店という雰囲気ですね。
自然の中にあるので、四季を感じられますし、虫の声や鳥の声、季節の移ろいとともに感じられる、とても雰囲気のいいお店だと思っています。

実店舗の裏テーマとして、二つのことを大切にしています。

  1. 首都圏など圏外から益子町に人を呼びたい
  2. 町のつながりを強化したい

益子町は個人事業主が多いので、協力した時の団結の強さがすごいと感じています。

先日開催した実店舗1周年イベントを通じて、事業者さんとの横のつながりが深まったので、今後も益子町の事業者さんとの連携は意識していきたいと思っています。


ポップアップイベントで大切にしていることは何ですか?

年に2、3回開催しているポップアップイベントの企画では、それぞれの季節や地域を意識して、必ずテーマを作ることを大切にしています。

来てくださる皆さんに、どんな思い出を作ってほしいか、どんな気持ちになって帰ってほしいかというところから企画をスタートしています。

イベントはniokiメンバーで、みんなで一つの空間を作り上げていくということを意識しています。

また、なかなか会えないお客様に会えるのが本当に楽しみなので、イベントの準備は大変ですが、常にワクワク、ポジティブな気持ちで取り組んでいます。その思いはInstagramや私の雰囲気にも出ると思っているので、意識して大切にしていますね。


お客様からどのような声をもらうことが多いですか?

たくさんあるのですが、一番多いのは、「着ると気分が上がる」「元気になる」というお声です。

あとは、「niokiの服を着ていると、人からすごく褒められるんですよ」というエピソードも本当によくいただきます。
お店をされている方からは、「このお洋服を着ていたら、他のお店よりお客さんが来てくれました」といったお話もあります。

印象的で目立つから、「あそこのお店屋さん、可愛いな」という感じで、複数の店舗がある場合などに足を運んでもらえたそうです。

マタニティフォトのような特別な記念撮影に着てくださる方もいれば、日常でたくさん愛用してくださる方もいます。

私の手元を離れた後も、お迎えくださったお客様それぞれが新しいストーリーを育んでいるのを感じています。それは本当に嬉しいことですね。


次回【未来編】へ続く。

この記事の著者

minori

大学を休学し、間借りカフェや日本の各地を巡る旅を経験。この経験を通して、さまざまな人の価値観や考え方を知ることの楽しさに目覚める。
nioki店主おすずさんとの出会いをきっかけに、その特性を引き出され、本インタビューの実行と執筆を担当。
社会人としての一歩を踏み出し、今後の人生の歩み方を模索する中で、おすずさんの「自分らしさ」への葛藤や、大切にする価値観に強く共感。
服作りに誠実に、真剣に、そして楽しみながら取り組むおすずさんの人柄と、服を通じたポジティブなメッセージが、より多くの読者の方に伝わることを願っている。
将来は、人を癒やしたり、ハッピーになれる居心地の良い場を提供することが夢。

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